Still Life

残念IT系母ちゃん。旦那さん、娘1歳、猫の4人暮らし。

1月に読んだ本

夜のピクニックに続き、高校が舞台。
ちょっとミステリアスでホラーっぽいところもあり、読んでいる間はなかなか楽しめた。
終わりは、黒幕は分かるものの華々しい種明かしという感じではないので、ややすっきりしない。
大学受験に飲み込まれて行きながらも青春している主人公たちには懐かしさと羨ましさが入り混じった気持ちになる。

賢く成長したチャグムに会えたり、トロガイの過去が語られたり、タンダが活躍したりと、このシリーズファンになりかかってるわたしには
嬉しい一冊だった。
でも肝心の<花>の世界の説明がちょっと分かりづらかった。
呪術や歌が中心だからか、情景が想像しにくかったのかも。アクション少ないのでほんの少し物足りないかも。

宮部 みゆき
新潮社
発売日:1998-01

20年も前が舞台なので、たまに時代を感じさせるような表記がある。消費者金融をとりまく状況は、特に大きく変わったことだろう。

でも最近クレジットカードに興味を持ったりした自分にとってはとても興味深かった。全く知識がないに等しい自分にも、多重債務の問題をよく理解できたと思う。

当時のカードローン問題を実感としてよく知っている人の話を聞いても、今までは全く実感がなく、借りた人の責任でしょうとしか思えなかったが、そうとも言えない部分もあるんだと実感できた。

それから、今までの自分の疑問「金貸し屋はどうして相手を自殺まで追い込むのか。励まして働かせれば末永く金利を取れるのに」についても、消費者金融そのものも業界全体が自転車操業で、最後にババを引かなければいいというやりくちだからだからだったとわかった。

小説の感想としては、なかなか面白かった。調査が一歩一歩しか進まないところなど、絶妙だった。ただ、そこで終わり!?ってところで終わってしまうので、もっと続きを知りたいという不満が残った。

それに、いくら強迫観念のような状態になってたといえ、本当にそこまでするのか/されるのか、って思ってしまう。やはり自分には問題の実感がないからだろうか。