Still Life

残念IT系母ちゃん。旦那さん、娘1歳、猫の4人暮らし。

古い物はラッキーアイテムになるけど、霊感なんてその程度でいい、という話

引っ越しをして1ヶ月半。とても快適な毎日をすごしています。

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いろんな行動が全て快適に感じます。台所に立てば丁度良く暖かいお湯が出る、台所や流しが汚れにくく、拭くだけで奇麗になる。お風呂の前に脱衣所があり、いろいろ便利。お風呂も広くて寒くない。ガスの点火にバチバチとハンドルを回す必要がない。寝室はもちろん部屋のどこからもすきま風が入らないので、真冬なのに部屋が暖かい。その分換気が大変かもしれないけど乾燥機があるので大丈夫そう。もうとにかく水が茶色くない!きれい!すきま風が入らない!寒くない!ほんとに最近のマンションってすごいです。


今まで過ごして来たアパートは、40年以上前築で一度もリフォームしていない、とてもとても古いところに手入れもせずに住んでいました。
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家具の多くは壊れてもいたので、処分してしまったのですが、いくつかのよく使っていた家具は持ってきて引き続き使っています。時計のついた背の高い棚、ガラス戸つきの食器棚、そして奥行きたっぷりすぎるテレビ台です。
これらは良いものなのかどうかはわからないのですが、アンティークなかんじでとてもおしゃれに見え、お気に入りです。以前のアパートとおなじものがいくつも引き続きわたしの生活に入ってきてくれているのは嬉しいものです。


かつてのアパートに比べると、暮らしやすいこの築浅のマンションはある意味無機質です。
気密が高いことで外気を全く感じないので、すきま風に慣れているわたしには特にそう感じます。なので、なじみの家具が置かれていると、とても落ち着いた空間になってくれるのです。
古いものはラッキーアイテム。
昔読んだおまじないの雑誌に書いてあったような文句を思い出します。



このアパートの最初の住人さんのご家族の住所を聞いて、アパートにしまわれたままだったたくさんの荷物を小包配送しました。最初に住んでいたご夫婦の、奥様の遺影もそのひとつです。バスタオルでくるんでから段ボール箱に詰める程度でしたが、「お世話になりました」と心の中で思いながらの梱包でした。


アパートに来た当初、知らない人の持ち物がいっぱいあるのが嫌で、捨てまくっていたことがありました。この遺影が出て来たときは、予測していなかったのでとてもびっくりして、正直に言えばぞーっとしました。でも、後から勝手にやってきて住もうとしているのはわたしのほうだとすぐに思い、つい姿勢を正し、「よろしくお願いします」と頭を下げました。一人なのにこっけいだったかもしれません。それからは、べつに狭くて困っているわけでなし、かつての住人の荷物があってもいいじゃないかと思えるようになり、そのまま遺影や遺品と10年も暮らす結果になりました。


わたしは全く霊感がないのですが、霊感があると自称する(なんか失礼な言い方だけどわたしではわからないので)知り合いのをアパートに招いたときに、その方は部屋の雰囲気についていろいろ感じられたようです。どんな会話をしたか忘れてしまったのですが、遺影があるって話をしたときは、その知り合いの奥さんがとても恐ろしげな声を上げました。「亡くなった人の持ち物を部屋に置いておくものじゃないよ」と顔をしかめていたのが印象的でしたが、霊感のある知り合いいわく、「いや、その人は守ってくれてるよ」と。うん、わたしは霊感は全くないんだけどそんな気はしてたんですよ、と言いました。


わたしは霊感がないしあまり信じていません。幽霊も霊感があるというのも全て気のせい、思い込み、暗示のたぐいだと思います。ちーは天使の猫だ、などとアヤしいことを言ってますが、その実「害のない思い込み」としか思っていません。
霊感のあるその知り合いは、知らず知らずのうちにわたしの言動を観察し、わたし自身が自分の部屋に対してどう思っているか、どう接しているかを感じ取って、それを霊感として自分自身も含めて暗示にかけているんだと思っています。


わたしが遺影に対してぞーっとした、その最初の感想をそのままにしていたら、悪い気持ちをずっと引きずることになり、霊能者を介してますます増幅し、幽霊すら見ていたかもしれません。「よろしくお願いします」という気持ちに切り替えたことで、なんと守護霊のようなものになってしまったようです。


幽霊も霊感も思い込みといえばその通りですが、思い込み次第でもあるのです。
古い家具があるから落ち着くというのは、単に慣れ親しんでいるというだけのことですが、古いものだから幸運がついているんだと思い込むことで、大事にしようという心がけになるものです。そんな気持ちが知らず知らずのうちに生活や言動に現れて、暗示になっていくんだと思います。