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Still Life

残念IT系母ちゃん。旦那さん、娘1歳、猫の4人暮らし。

人の顔がわからない、という症状には名前があるそうです。

相貌失認と言うそうです。

相貌失認 - Wikipedia

相貌失認(そうぼうしつにん、Prosopagnosia)とは脳障害による失認の一種で、特に「顔を見てもその表情の識別が出来ず、誰の顔か解らず、もって個人の識別が出来なくなる症状」を指す。 俗に失顔症とも呼ばれる。 頭部損傷や脳腫瘍・血管障害等が後天的に相貌失認を誘発する要因となる。


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わたしがこの障害を知ったのは、2つのフィクションです。
1つはアリーマクビールというアメリカのドラマ。弁護士事務所が舞台のコメディドラマなんですが、アリーたちが「妻の顔をサッカーボールと見間違えて蹴り殺してしまった男」の弁護をすることになります。アリーの上司のジョンが、「顔がサッカーボールになっている女性の絵」を用意しますが、皆からふざけすぎだと非難されます。ところがクライアントがその絵を見て、妻にそっくりだと言うことで、初めて大変な障害なのだと知らしめられるのです。

もう一つは漫画です。ブラックジャックのトリビュート作品で、誰の作かも、ストーリーの行く末も記憶していないのですが、「顔だけがない彫刻」を造る芸術家が登場します。その人が実は相貌失認という設定でした。首から下は躍動感のある人間の身体なのに、顔だけが流線型で、鼻も目もない、そんな彫刻でした。

それらを見たり読んだりして、そんな障害があるんだーと分かったのですが、当然自分がそうかもなんて思っていませんでした。顔だけがサッカーボールや流線型に見えるという症例を見てしまったから(フィクションですが)でもあります。でも最近Wikipediaを読んで、

顔の認識に障害があっても他の機能で代償し、日常生活に支障をきたしていないため、相貌失認を自覚していない人が相当に存在すると考えられる。

なんて記述を見ると、何だか自分も思い当たるふしがある気がしてきます。

わたしはごく軽い相貌失認だと思います

そうであるとしても、原因は外傷からの脳障害でも、先天性のものでもないと想像しています。
わたしは生まれた時は目が見えませんでした。6ヶ月だか8ヶ月だかで手術を受けて視力を得ましたが、今でも運転免許が取れない程度には悪いです。
全くの想像ですが、全く見えない間、または見えても矯正まではできない間に、顔を認識するという能力が習得できなかったのではと思っています。


繰り返しますが脳自体に障害があるわけではないと思います。というのも、表情はおそらく読み取れているし、それに絵を描くときにはちゃんとモデルに似せて描くことができるからです。(サッカーボールや流線型には描きません)
意識して顔を覚えようとすれば、問題ないはずだと思うわけです。なかなか難しいですが。


以下はだらだらと、どうしてわたしが顔認識が苦手かというエピソードを書き散らしたいと思います。これって相貌失認あるあるになるのでしょうか。

家族を間違える

小さい時から家族の見分けがつかず、出かけた先で他人にくっついて行ってしまっていました。父と間違えて知らないおじさんについていき、迷子になりかけたことは1度や2度ではないのですが、今考えると大事にならずに良かったです。逆に、外で思いがけず家族や親戚に会うと、まず分からないので困ったことになります。挨拶して、しばらく無難な会話をして別れた後、それが従兄弟だったと分かるのは、次の親戚の集まりだったりします。
家の中でも間違えます。祖父が来ていたところに下校して、お父さんと間違えたのを覚えています。
今は旦那さんと間違えて知らない男性について行っちゃうことがあるのですが、さすがにいい大人なので事件事故はないですw 旦那さんもよく理解してくれているる上で「知らない人についてっちゃダメって言ってるでしょう」と冗談にしてくれます。

席にいる人じゃないと話しかけられない

座席表必須です。一番困るのは、わたしの席までやってきて「だれそれさんに俺来てるって伝えといて~」とか言われたら、どっちもわからなくて死にそうになります。
学校でも相当やばかったと思いますが、全部目が悪いことを理由にしていました。今はもう一歩進んで、わりと「顔を覚えられない」と宣言しちゃってます。

アニメ大好き。実写は嫌い。本最強。

アニメはキャラが立ってるのでわかりやすくて楽しいです。実写は誰が誰だかわからないので見ていてつまらない。時代劇は最悪です。外国のドラマは吹き替えで見ます。声の特徴で区別できるからです。
特に分からなくて絶望的になるのは、「ある人物について、視聴者は知っているが主人公は知らない」という状況です。まさにこれだったの思い出す映画があります。
学生の頃、「ハル」という邦画を見ました。パソコン通信を通じて男女が出会うという、ありがちなお話なのですが、主人公のほうだったか、ヒロインのほうだったかの実の妹が、オンラインでの彼らに、姫キャラで割り込んでかき回します。わたしは最後のほうまで姫キャラと妹とが一致せずに、最後に状況的に分かった時は声を上げてしまいました。
同じくらいショックだったのが「恋する惑星」です。この映画は2つの短編のオムニパスなのですが、サブタイトルが出るわけではないので、最後まで違う2つの話だとわからず、意味不明でした。わたしはそれぞれの主人公(金城武とトニーレオン)の区別がつかなかったのです。
娯楽なのにこんな理不尽な目にあう位なら、できるだけ小説や漫画で楽しみたいものです。わたしが原作主義である隠れた理由です。


以上、自称軽い相貌失認の日常でした。似たような人が身近にいて、ぼんやりしてるし失礼な奴だなと思っても、どうか優しくしてあげてくださいね。内心いつもテンパってるんです。

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