ワタクシ、Amazonプライムの会員です。
Kindleを持っているし、Amazonでの買い物率もそこそこあると思うんですが、プライム会員になったからといって特典をありがたいと思うほど使いこなしてはいません。
なのになぜ有料のプライム会員になったかといいますと、単に無料期間1ヶ月を超えたのに退会手続きを怠ってしまっただけです。見事に戦略にはまりました。
そういうわけで、なるべくサービスを使い倒すべく、Kindleオーナーライブラリで本を読みまくるぞーと意気込んでいたのですが・・・この半年でたった3冊しか読んでいませんw
Amazon.co.jp: Kindleオーナー ライブラリー
Amazonプライムにご加入で、Kindle電子書籍リーダーまたはFireタブレットをお持ちのお客様は、ベストセラーやコミックを含む、2万冊以上の和書、60万冊以上の洋書の対象タイトルの中からお好きな本を、一か月に1冊 無料でお読みいただけます。
探すのが下手なのか、なかなか読みたい本が見つからないのです。
来年になる前に退会します。。。
1冊目は、対象タイトルでまっさきに出てくる「7つの習慣」。

- 作者: スティーブン・R・コヴィー
- 出版社/メーカー: キングベアー出版
- 発売日: 2014/05/23
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (3件) を見る
去年の11月に読みました。
わかりやすいといえばわかりやすかったし、まあそういう考えもアリだよね、とは思ったのですが、疑問点もいっぱい。文化背景が違いすぎるのか、この著者が大前提としているような大事なことがよくわからない。みんな知ってるよね、って感じで書いてない部分にモヤモヤ。
ただ、たぶんそこを詳しく書くと、宗教論になってしまうんだろうなとも思うので、人それぞれの解釈でも良いのかも。
具体例が豊富ではありますが美しすぎて、エミールを読んでいるような気分に。(ルソーは、自分の子供は全員乳児院に預けてしまっているくせに、空想の子供を育てる話を教育論として書いたトンデモだめんず。)
つっこみたい箇所にラインを引きながら読んでいたのですが、オーナーライブラリって、次の本を選ぶと前の本は消えてしまうんですね、もうわからなくなってしまいました。
2冊目は英語の童話の本。そして3冊目がまた同じ系統のこの本でした。

- 作者: 水野敬也
- 出版社/メーカー: ミズノオフィス
- 発売日: 2013/04/23
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る
商売の神様でおなじみのガネーシャが関西弁で登場して、自己啓発書を何冊も読んでは結局全部忘れてしまうようなサラリーマン(とはいっても良い企業に勤めているらしい)にアドバイスをして、身近な行動、習慣から自分を変えて成功に導くというもの。
ストーリー仕立てでまあ難なく読めましたが、アドバイスの内容としては全部どこかで見たような話。実際ガネーシャも、サラリーマン氏にこれお前の本棚にあった本の内容やでって言ってます。
この本ではそのような内容よりも、「実際に行動すること」を主眼にしているわけですが、それにしたってすでに自己啓発書としては出尽くした内容です。
そういうわけで、さして疑問も感想も持たずに淡々とほとんど最後まで読み進めました。
最後にいよいよガネーシャとサラリーマン氏とのお別れというとき、ガネーシャがいろいろ教えるのですが、最後から2番目の教えには、ちょっと驚きました。それは、人が劇的に変われるきっかけとは何かという話です。答えは、「誰かに、(自分でも気づかなかったような)才能を認められたとき」というもの。
このあとの課題では、「応募する」ということにつながるのですが、わたしはちょっと別のことを連想していました。
わたしの頭に浮かんでいたのは、手前味噌のようですがわたしの勤めている会社の社長です。
社長は人の才能を正しく見抜き、それを周囲に示すのがとても上手なのです。
自分では欠点だと思っていること、普通では疎まれてしまうような性質を持った人でも、それらを長所や才能として昇華して、面白おかしく魅力的に周囲に伝えてしまいます。こうなると、誰でもその人を好きになってしまうんです。
特にコンピュータができるわけでもないわたしが、なぜか技術者として10年以上この会社で自信を持って働いてこれたのも、社長がうまいこと調整してくれたおかげなんだろうなと思っています。
人を、その人の才能を、認められるってすごい才能です。
ほーーってなっているところに、ガネーシャからの最後のアドバイスがこれまたガツンときました。
今度は悪い意味です。
「感謝をすること」
ずっこけました。もうがっかりです。ラッパーかよと。そうかこれはありがちな内容の自己啓発書だったんだと思わされました。
こういうのに拒絶反応を示すわたしなので、「7つの習慣」が宗教的な記述をわりと避けていたのは正解なのかもしれないです。
そのほかの諸々の感想としては、巻末の用語解説が丁寧すぎてすごいなと思いました。あと募金が嫌いです。それから、鉄鋼王カーネギーが実は鉄鋼についてはあまり知識がなかったんだとガネーシャが言っているのですが、それが本当だとしたら、控えめに言ってもお手本にしたくはない人物だなと思いました。
プライムとは関係なく、いつも読んでいるブログで紹介されていたこの本を、途中まで読みました。

wonder wonderful 上・1 (レガロシリーズ)
- 作者: 河上朔
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2013/10/04
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
異世界ファンタジーが大好きなわたしですが、この話は残念ながら合わなかったようです。
彩雲国物語があまり合わないなあと思って3巻くらいで読むのをやめてしまったのですが、このお話のほうが合わない率が高いです。
妹のひなたが異世界と現実を行ったり来たりすることを、姉のこかげは理解者として知っているという状況。ある時姉は、妹に異世界から助けを求めらる夢を見たことをきっかけに、自分も異世界へ行く、というところからストーリーが始まります。
異世界に飛ばされる主人公はだいたい孤独だと相場が決まっているし、本来主人公になりそうなのはひなたなのに、傍観者だと思っていたこかげが主人公とは、ちょっと変わった設定で面白いなあとは思ったのですが。
なんででしょうね。動きよりも思考が多く、その思考が自分はそう思わない、という内容だからだと想います。加えて異世界の、特に城内の人物にあまり魅力を感じず、ひなたの魅力もわたしにはいまいち伝わっていない気がする。
そういうのがなんかもたもたと感じて、2冊目の半分あたりですっかり読み進まなくなってしまいました。
普段読書しないので、自分に合わない本があるという想定があまりないのです。無料の自己啓発書だと特にがっかりしなくて済むのですが、お金を払って期待して開いた本だとちょっと落ち込みますよね。そして頑張って読み進めてしまうのですが、それもそれでなかなかの苦行になってしまい、読書習慣そのものから遠ざかってしまう。そのほうがもったいないので、潔く次の本に移るようにしようと想います。
そういうわけで、保元の乱が終わって一段落ついたあたりで平家物語も積ん読になりました。
今はこんな本を読んでいます。

- 作者: 竹下隆史,村山公保,荒井透,苅田幸雄
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2014/08/11
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る