我が家は宗教行事にあたるようなことを避ける傾向にあります。極端に嫌うのもそれはそれで面倒なので、適度に緩く避けてます。
たとえば結婚式。お披露目を目的とした披露宴は行いましたが、式は披露宴の余興の一環として適当な人前式にとどめました。
たとえば帯祝い。完全にスルーしました。
出産一か月目にあるというお宮参りも、お食い初めも特にやる予定はありません。
ただ、子に意志が出てきた場合は尊重してやりたいので、七五三をやりたいと言ったら写真くらい撮るかもしれないし、千歳飴を一緒にかじるかもしれません。むしろ千歳飴は食べたいです。
そういう感じなので、初節句については夫婦そろって全く思いいたっていませんでした。
まだ産院に入院している時、実家の母が一度様子を見に来てくれました。
わたしたちの儀式嫌いの傾向を知っているのか、初節句について触れるも、
「ひな人形はどれがいいか、欲しくないならお祝い包むけど」と提案してくれました。
わたしは母の持ってきたパンフレットをろくに見ずに、ひな人形を贈ってくれるのならぜひ欲しい。お母さんが気に入ったもので構わない。ただし段飾りではない小さいものをとお願いしました。
人形不要、金くれと言うだろうと思っていたらしい母は喜んでくれたのか、早速購入して、デパートから直接送ってくれました。
あのときパンフレットをよく見て、できればこれがいいと指定してしまえばよかったと後悔しました。
そもそも、マンション住まいでかさばるひな人形を所有するのはどうだろうとも思うのですが、せっかくの初孫へのプレゼントだし、おびなめびなだけの小さなものなら、と思ったのです。
しかし甘かった。届いたのは、3段とはいえ段飾り!段は組み立ててねじで止める必要のある本格的なもの。人形も段飾り並の大きさで、小道具もいろいろ細かく揃ってます。
大きいです。母はうちが一軒家ではないってことを知っているのでしょうか。
これくらいの大きさだと、飾った時より箱に仕舞ったときのほうがかさばるんですね。
母からすると「3段は段に入らない」「段がないと寂しすぎる」「これくらいの大きさがないと見栄えがしない」などの主張があるようで、大きすぎる、しまう場所がないどうしようと正直に言ったところ、「ほらお金のほうが良かったんじゃない」とか逆切れされてしまいまして。そもそもわたしが、贈ってもらったというのにおとなげないこと言ったのが悪いのですが。
邪魔なだけの来客用布団2組、40年前のしみのある重たいベビー布団、栓が劣化して水漏れするベビーバスに続き、またもや収納場所を圧迫する大変な荷物を送られたことに、実母であるだけに遠慮のない不満をぶつけてしまいそうです。
とはいえ数日飾ってみて、なんだか少し気に入ってきました。
小さいときはおひな様を出して飾るのが楽しみだったのです。同じ楽しみを感じるかもしれない娘から、勝手にその可能性を取り上げるのは良くないのかなと思えてきます。
収納場所は旦那さんと一緒に頭をひねってみます。たぶん布団を処分しますw