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Still Life

残念IT系母ちゃん。旦那さん、娘1歳、猫の4人暮らし。

現代は化け物であふれてる。「ぼぎわんが、来る」を読んだ

ぼぎわんが、来る (角川書店単行本)

ぼぎわんが、来る (角川書店単行本)

わたしはホラーを読まない。
読んだことのあるホラーは、ホラーと知らずに十二国記のサイドストーリーとして読んだ「魔性の子」くらい。十二国記よりも前に発表されているからか、今は十二国記の序章的な扱いで出ているけど、もし最初に「魔性の子」を読んだら、わけわからなすぎて続刊は手に取らなかったんじゃないかと思う。


今回このホラー小説を手に取った理由は、トピシュさんのレビューがあったから。
topisyu.hatenablog.com

年末に買ったにもかかわらず、1章が非常に退屈に感じて中断してしまっていた。でも2章から急激に面白くなり、読了したのは再開した次の日だった。トピシュさんがレビューで引用されているほっこり部分、わたしも大満足だった。

小説の感想を書くのは慣れていないので、ネタバレの加減がわからない。念のため折りたたみます。

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トピシュさんがレビューで書いてくれているのだから、1章から2章の展開は当然予測できることなのに、「ぼーっとしている」ほうのわたしは気付かず、なんかうざい男だなと退屈に思ってしまった。2章の奥さんのターンになってからは一挙にモヤモヤが晴れてほっこりの連続。この奥さんターンで読了すれば、それはそれで良い小説の終わり方のような気すらする。
でもそこはホラー小説。化け物は奥さんと子どもにも容赦なく魔の手を伸ばしてくる。

ラストはすっきりまとめるためか、ちょっとチープな展開となっていて残念。個人的にはもっと犠牲者が出てもいいし、「ぼぎわん」が退治されず野に放たれて?しまうようなラストのほうが怖さが際立って面白いと思う。
特に霊能力者(姉)は本当に余計だと思う。旦那の実家であるものを発見するのは種明かしとして良いけれども、化け物との戦い要らない。刑事を電話1本で追い払うのとか2ちゃんねるの創作レベル。ただ、怪物を呼び寄せるために「自分で自分を呪う」というのはちょっと面白かった。


2ヶ月の娘がいるからか、小さな女の子の描写につい敏感になってしまった。ドロドロとした化け物やほっこり家庭エピソードのなかで、小さな女の子の様子が出てくると気が休まる思いがする。

娘はぷすすす、と寝息を立て、うつ伏せで、タオルケットを中途半端にかぶって、気持ちよさそうに眠っていた。

この「ぷすすす」がかわいくて、この本の一番印象に残ったシーンになった。

魔性の子 (新潮文庫)

魔性の子 (新潮文庫)