Still Life

残念IT系母ちゃん。旦那さん、娘1歳、猫の4人暮らし。

「英文快読術」に載っている英語勉強法を、アフィリンクを貼りながらまとめる

英文快読術 (岩波現代文庫)

英文快読術 (岩波現代文庫)


図書館で借りました。きっかけは、物知り椎茸先生wattoさんのこの記事から。
watto.hatenablog.com
なぜ「日本人の英語」シリーズを借りなかったのか自分でもわからないあまのじゃくです。


わざわざ人様の記事をリンクしたくせに全く内容に触れることなく、「英文快読術」の感想です。
この本では一流の翻訳者、行方昭夫氏による、社会人が英語、特に英文読解をやり直したい場合の指南書です。


日本人はみんな英語の勉強に強烈な興味があるというのに、英語力が低い。よく会話力が低いと言われるけど、読解力も低いのだといいます。
理由として大学入試が挙げられています。大学入試問題は専門家が感嘆する程の良問揃いなのに、不当に難しい。3~4割も正答されていない現状。そして難解な大学入試に照準を合わせた高校英語が急に難しくなってしまうこと、更に大学の大衆化も問題を大きくしていることを挙げています。

昨今の会話力重視の風潮に対して、著者は「発音、抑揚、訛り以外で、アバウトで良いというのには反対」、と言います。「良い翻訳は正しい解釈に基づくしかない」と、本書の最後にも挙げています。
そこで対応策として、社会人のやり直し英語の勉強方法を挙げています。

大人のための学習法

聴解力
  1. 標準的な英語の会話、物語、劇などの録音されたテープと、原文のテキストを入手する
  2. 原文は見ないで繰り返し聴いて、全部書き取る
  3. 耳で聞き取れない部分は頭で推理する
  4. どうしても分からない部分は空所に耳で拾った音をカタカナで書いておく
  5. 原文を開いて、比べてみる
  6. 原文なしで全文聞き取れるようになるまで繰り返し聴く

これ読んで、あー「英語は絶対、勉強するな」に似ているなーと思ったので、わたしもたいがいの英語学習法マニアかもしれません。
しかしこの方法、語学の4技能全てを向上させる、これにまさる王道はない勉強法だと思います。この勉強法ができるってのがもう一種の特殊才能です。

英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ (サンマーク文庫)

英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ (サンマーク文庫)

話す能力

ホームステイなどができない場合、「想像上の会話」が良いとしています。
これ読んで、あーラジオ英会話の大杉正明先生がそれやってたって言ってた気がするなーと思ったので、わたしもたいがいの(ry

英作文力
  1. 標準的な平易な英文(例としてハーンの「雪女」を挙げている)を何回も音読する
  2. 自分の力で翻訳する
  3. この日本文を、辞書を使ってもいいから可能な限りもとの英文に戻してみる
  4. 原文と比べる。この時、自分の英文でも良いではないかと頑張らず、素直に直すことがポイント

この方法と並行して、
文法事項などで分類した良い例文をよく勉強したうえで丸暗記する
ことを勧めています。

お勧めは、佐々木高政「和文英訳の修行」の最初にある「暗記用例文」だそうです。

和文英訳の修業

和文英訳の修業

書影が古風で素敵。手に入れて本棚に飾りたい。(勉強する気なし)
もう古本でしか売ってないし、今からこれはさすがにないなとは思います。今からやりたい場合は何が良いのやら。
この本のレビューに、「ロイヤル英文法についてくる300の例文が良い」とあったので、「ロイヤル英文法を検索したら、マーク・ピーターセン氏が英文校閲していることがわかりました。良い本なのでしょう。

そして懲りずにアフィリンク

ロイヤル英文法―徹底例解

ロイヤル英文法―徹底例解

読解力

自分の力に見合ったものをたくさん読むことを勧めています。特に原書を易しく書き直したretold版を勧めていて、いくつかの原文とretoldとの比較まで示しています。
知らぬ単語が1ページに5つ以上あったら避けることという選定の基準は、五本指テストですね。
あなたに最適な本を選ぶ「5本指テスト」と「ゴルディロックス・テスト」 読書猿Classic: between / beyond readers


語彙力

さらりと「多読中に出てきた単語を何度も書いて覚える」としていて、聴解力などの勉強法に比べて手薄な印象を受けました。

多読にお勧めの教材

上記のretold版のほか、

  • Dr.Schneider夫妻の英文雑誌「Mini-World」(詳細わからず)
  • 外国語の英訳本、特にアジアやヨーロッパの思想や文学、日本文学
  • 英米のベストセラー作家による小説
  • 児童文学の傑作。難しいこともあるが語彙は限られているので大人向けの純文学よりも読みこなせる
  • 在日英米人による平易なエッセイ
  • 対訳シリーズ。正確に読めているかどうか心もとないという人に
  • 「翻訳の世界」「時事英語研究」「現代英語教育」などの月刊誌では、新しい出版物を難易度付きで解説している(どれも廃刊?)
受験参考書の再利用

日本の英語教育はレベルが高い。特に英文法、英文解釈、和文英訳はネイティブが関心するほどのようです。
さきほどの「和文英訳の修行」のほかに、以下が挙げられていました。
改訂版がある「英文標準問題精講」だけはわたしもやった記憶があります。しかしそれでも1999年改訂。17年以上も前のものです。

高校卒業してから、書店の大学受験のコーナーには足を踏み入れていませんが、きっと現代の高校生に合ったわかりやすい参考書がたくさんあることでしょう。著者も「自分の知らない新しい良い本があるでしょう」というようなことを書かれていました。


よくわかる英文法

よくわかる英文法

1973年出版。書影がレトロで素敵です。

英文標準問題精講

英文標準問題精講

1999年の改訂版があります。いやちょっとこれ懐かしいですよ。わたしの時はたしか灰色の表紙でしたよ。やりました。でも全く中身覚えていません。

英文解釈法(オンデマンド版)

英文解釈法(オンデマンド版)

オンデマンド版がありました。

英文をいかに読むか

英文をいかに読むか

1959年出版の古本しか出てこない。完全に趣味の世界ですね。

英文法解説

英文法解説

1991年の改訂版があります。


続いて、正しい英文解釈のための指南を挙げているのですが、記事が長くなったので次回に回そうと思います。