Still Life

生活の記録。

果報は寝て待て?

我が家は7月中旬に何箇所かリフォームをしました。
台所が主な場所ですが、他には廊下に面したドアの交換と、2箇所の換気扇の交換をしました。
ダイニングの換気扇を交換した日、夜になってから、稼働音が非常にうるさいことが気になってきました。
昼間交換した時は、わたしが立ち会っており、稼働音も聞いていたのですが、言うほどうるさくはないと思ってしまい、そのまま職人さんが帰るのを見送ってしまいました。夜になってやっぱりうるさい、眠れないと思い、翌朝職人さんが(台所の続きをやりに)来てくれたときに話をしました。

「昨日自分もそう思ったんですけどね、取り付け方には問題がないんです。もしどうしても気になるようでしたらメーカー交換になってしまうと思います。」との返事。昨日思ったんなら一言言って欲しかった・・・。でもまあうるさいのは客観的な意見とわかったのでリフォーム業者に相談するか、と思い直しました。その日の作業中にリフォーム業者の責任者らしき方が様子を見に来たので、同じ話をしました。すると、さすが統合的な見方ができる方らしく、換気扇が繋がっている気道を外から見てくれました。どうやらベランダの上の方にある小さな丸い穴から空気が出入りしているようです。

これを見てもらったところ、なんと防火ダンパーという器具が壊れていることがわかりました。
この防火ダンパー、通常は弁が開いており、火災などの時に熱がかかると弁が閉じ、気道を塞いで延焼を防ぐ役割をするのだそうです。これが常に閉じてしまっていたため、換気扇はうるさいどころか換気すらできていなかったことがわかったのです。取り付ける換気扇やその取り付け方に問題がないからって、機能が満たされているかどうかは確認してなかったのか!結合テストが通ってないぞ!とはいえ取り付けだけ担当している職人さんはそんなことわかんないよなあ。

その日は応急処置として、割り箸を挟み込んで弁を強制的に開けてもらいました。換気扇には全く手を加えていないのに、びっくりするほど稼働音が静かになりました。
ただ、このままにするわけにはいきません。いざという時に働いてくれないと当然困るし、法律(消防法ですかね?)的にも違反になるとのこと。
どうするか、リフォーム業者からマンションの管理業者に確認してもらうことになりました。

数日後、リフォームの営業さんから連絡があり、あっさりと「交換するにはおよそ4万円になります」と伝えられました。
え・・・なんか納得できない。交換が必要だと理解していて、すぐにでもやったほうがいいとも思っているのに、4万円は納得できない。
ベランダのものは共用部で自由な変更ができないのに、その不具合には個人が対応しないといけないんですか?と食い下がったのですがそうですという答え。
その場では正直に納得できないと伝え、少し考えさせて欲しいと返事しました。
旦那さんに相談しても、わたしほどは抵抗感はないようで「必要なことだからなるべく早くやってもらおうよ」とだけ。
わたしたちが引っ越して来てから3年以上経ち、その間ガス検査も火災報知器の検査も何度もありましたがダンパーの検査は受けておらず、不具合が何年放置されていたかわからない状態だったのに、突然4万払わないと違法と言われることが、ずいぶん乱暴に思いました。加えて、数年前の管理費の予算報告を見たところ、管理費を使って窓ガラスを変えた人がいたことをわたしはしつこく覚えていたのです。窓ガラスならうちだって割れてます(直せよ)。防火ダンパーのほうがよほど管理費案件では?

わたしが納得するしかないのかな。ならどんな条件なら納得できるだろう。悶々と考え、結論として「管理会社が、防火ダンパーの全戸一斉検査を無料ですること。その結果を受けて各戸がどうするかは各戸に任せる」という案を提示するのはどうだろうと思いました。うちみたいに存在すら知らない家庭がたくさんあるはずです。防災のためにきちんと稼働することを確認し、もし壊れていたら直す必要性を感じてくれるだけでじゅうぶんです。そうしたらわたしは自分の家のために4万円払うことを納得します。ざまみろ!検査さえしなければ4万も払わずに済んだところだったのにな!はははは!みんなわたしのような無駄な葛藤をするのだー!

次にリフォーム業者さんから連絡が来たら、この話をしようと思っていたら、あっという間に2週間が経ってしまいました。
食洗機が壊れた話をするためにこちらから連絡を取ったところ、いただいた電話で恐縮ですがと前置きをもらった上で防火ダンパーの件を切り出されました。
なんと、管理会社からは個人負担を言われたが、リフォーム会社としてはそれではあんまりだという判断で、無料で交換してもらえることになったのです。
さらに1週間ほど待った後、結果的に本当に無料で交換してもらえました。

全戸一斉検査の提案は永遠にわたしの胸にしまわれることになりました。いざという時に他の部屋の防火ダンパーがきちんと機能しない可能性があることの危機感よりも、果報は寝て待てとはこのことか!ラッキー!という思いの方が勝りました。そもそも良かれと思ってではなく、ほかの部屋の人にも同じ葛藤をという後ろ暗い思いからの案なので、あたりまえです。

さらに音が静かになった換気扇を回しながら、法律とそれに基いた強制的な機器検査の重要性を感じています。防火ダンパー以外にも、法律で定められているのに検査が全くされていない設備はもっとたくさんあるのかもしれません。