Still Life

生活の記録。

書くことの効用を考えるー「ゼロ秒思考」を読んだ

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

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ずいぶん前に読書系のまとめ記事で見かけ、高評価だったので気になっていた本。数ヶ月前に買ったのはいいけどちょこっと読んでは積ん読状態になっていました。ザ・ビジネス書といった風情の本が積まれているのはなんだか気になる。でもふとした時にちょっと手に取るというだけではなかなか読み進まない。そこで、育休の時に数冊やって以来停滞していた読書ノートをつけながら読み進めることにしました。

読みながらつける読書ノートでは、わたしは直近の数冊を、以下のようにつけています:

  • 本の目次を、数行あけて書き出す
  • 各章での大事な数文を抜き書きする。単語を羅列する場合もある。
  • 印象的な部分や感想は吹き出しにして書き足す

これだけで頭の整理のされ方が圧倒的に違います。だらだらと読んでどんどん忘れ、わからない箇所を引き返すよりは、「要約となる文を探しながら」ざっと読み、引き返す場合は自分がつけたノートを読み返すという方法のほうが結局早い場合もあるのです。
今回の場合、数ヶ月にわたってだらだらとつまみ読みしていたというのに、いざ目次を書き出しはじめてから1冊読み終えるまでトータルで2時間しかかかりませんでした。つけたノートの量はたったの5ページです。

読書ノートは時間がかかると思い込み、育休明けてから全くつけていませんでしたが、本によってはつけたほうがかえって時間の節約になるようです。

さてこの本です。
一般のビジネス書の傾向なのかわからないのですが、この本は前半2章が全て効能書きです。効能書きしかない本も多いし、「手法を知りたい人は3章から読むように」という注意まであるので非常に親切な設計ではあります。わたしは効能書きで気持ちを盛り上げていよいよその方法は!?ってなるほうが面白かったので、半分近くが効能書きでもアリだと思いました。

肝心のそのメモ書きの方法は、A4の裏紙を横置きにして1枚1件で大きく書きます。日付、タイトル、本文の順に書きます。本文は1行につき20〜30文字、これを4〜6行書いて紙の半分以上が埋まる配分です。そしてこのメモ書きを、1枚につき1分で書き上げます。これを毎日10件、10分間取り組むのです。書くことはなんでもよく、人には見せられないような事柄もどんどん書いてすっきりします。こうやっているだけで、3週間もしないうちに変化の手応えを感じるそうです。

著者は試行錯誤の上でこの手法にいきついたので、ぜひフォーマットを守るよう勧めています。なるほど良いも悪いも試して実感しないとわからないものだとは思いますが、ピアノやゴルフを例えに出して初心者のうちから型を工夫しないものだろうと言っているのは、たかがメモの書き方なのにちょっとオーバーだろうと思いました。
とはいえ一理あるとは思うし、A4用紙も高いものではないので早速100円ショップで購入してきました。本に登場したPILOTのVコーンというボールペンも、近所の文具店で書いました。

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読み終わってから早速初日の10枚を書いてみました。タイマーを設定して書いてみると、わたしはたった4行の、ひどい殴り書きのメモでも1件につき1分半ちかくかかってしまっています。A4の紙に大きく書くというのも慣れないものです。最近の手帳は測量野帳にピグマのペンでチマチマ書いているのでなおさらです。もう少し慣れたらスピードも出るのでしょうか。1日では全く実感しませんが、3週間、試してみようと思います。それにしてもVコーン、100円なのに書き味良くて、インクも100円ショップのゲルインキペンよりも持ちそうで、かなり気に入りました。

気になるのが書き終えたメモのゆくえです。
本書によると、メモは書き終わった日に分類し、そのまま3ヶ月ほど放置します。3ヶ月後には、フォルダの整理をしながら、自分の成長の確認のためにざっと目を通します。さらに6ヶ月目にもう一度目を通せば、それでもうじゅうぶんとのこと、その後は保管するだけです。なるべく捨てないようにと書き添えてあります。
この保管というのがどうにも抵抗があります。基本的に見直さない大量のメモ、しかも人に見られるのをはばかられるような内容も含まれるのに、捨てずにとっておくのは不可能ではないかと思います。
わたしは過去10年以上の手帳を古い旅行鞄に貯めていて、もういっぱいなので、10年以上前のものは捨ててしまっています。1年で1冊しか貯まらない手帳でさえそんな調子なので、このメモ方法が続いたら困ることになりそうです。まあ、本当に続いて困ってから悩めばいい話ではあるのですが。
せめてA5の大きさならずいぶん取り回しが楽にはなりそうです。さらに、どうせ見直さないのなら分類も意味がないのではと思ってしまいます。A5のノートを安くまとめ買いするほうが現実的になりそうです。わたし用ゼロ秒メモノートを探す長い旅が始まりそうです・・・!(楽しみ)

今回の読書では、読書ノートといい、紹介されているメモといい、書くことの効用に想いを寄せるひとときでした。