Still Life

生活の記録。

テレビの魔力

2歳児はテレビ大好き。huluと録画、YouTubeを使い分け、あっちのテレビでおさる(ジョージのこと)見る、こっちのテレビでドラえもん見る、お母さんのケータイでエルモン(セサミストリートのエルモのこと)見ると次々要求してきます。
平日はやることやっているとテレビを見る時間などないに等しいので気にならないのですが、休日は油断すると朝から晩までテレビをつけっぱなし、hulu流しっぱなしになります。
最近特に集中して見れるようになってきたので、気づいたら目をしばたたかせながら微動たりせずにという状態になってしまいます。親も親でやりたいことが捗ってしまうのでつい放置してしまうのです。

これでは良くないと気づいたので、1話見せたら一旦終わり、別のことをするよう促すようにしてみているのですが、すぐにまた見たがります。今日は公園でそこそこ遊び、帰り道にだっこを要求する程度には疲れて帰ったというのに、帰るなりすぐにここ(リビング)でテレビ見る!と激しく主張しだしました。昼寝しようと言っても見たい!何を見たいの?何が見たいかによっては考えてあげてもいいよと言ってもなんでもいいからとにかく見たい!と泣き出しました。
中毒のように見たい見たいと泣き喚く子に、大人2人顔を見合わせるばかり。伝家の宝刀おっぱいを持ち出したら速攻寝落ちしてくれたので、眠たかったゆえのわがままだったことは間違いないのですが。

それにしても「なんでもいいから見たい!」には参りました。テレビにはそこまでの魅力があるものなのでしょうか。テレビは子供の教育に良くないとかたくなに言う人が、こういう実感を伴ってもことなら、ちょっとは納得する気になってきました。

実は昨日からhuluに「アルプスの少女ハイジ」が配信されていることを発見して、家族そろって見初始めました。
こういうことをし始めるから良くないんですけどね。。
www.happyon.jp
わたしが生まれる前の作品なのですが、昔はアニメの再放送が頻繁だったので、普通に何度も見ていました。あまりに夢中になったので、幼児の時にLPレコードのセットを買ってもらいました。そのレコードにはお話のダイジェスト版が入っていて、ラジオドラマのように聴けるようになっていました。このレコードを繰り返し聞いていたので、同じ場面は音声だけ脳内再生とシンクロします。自分もこんなにも覚えているものなのかと驚きました。
おじいさんの前に置いていかれてしまったハイジが、おじいさんに「さて、これからどうするね?」と聞かれた時、ハイジは真っ先に「おじいさんが家の中に持っているものを見せてよ」と言うんですが、これが幼児から聞いても素敵すぎたことを、脳内音声とシンクロさせながら思い出し、すごく嬉しくなってしまいました。

一方でレコードでは省かれた細かいエピソードはもちろん覚えていないので新鮮です。今、ハイジが嵐のあとに小鳥を拾うエピソードを見ているのですが、この話はごっそり忘れていました。

そして大人になってから見ると全く印象の違う場面もありました。昔はなんて身勝手なおばさんだろうと思っていたデーテおばさん。働く母となった今は彼女の言い分が痛いほど分かります。貧しい独身の身に降りかかった姪っ子を必死に育てながら働き、小さい子を抱えていては仕事も見つからないとついに悪い噂の絶えない叔父に預けに行く、そのデーテおばんさんの姿は、ウーマンリブの70年代、当時の働く母達の心も締め付けたのではないでしょうか。おばさんが身勝手なばかりでないことは、5歳までハイジを素直で優しい心の子に育ててきた様子でよくわかります。たくさんの着物を持たせ、ピッチーの巣になってしまったけれどかわいらしい帽子も買ってやり、働きに出ている間は他人に賃金を払ってきちんと預けていたのです。デーテおばさんの彼女なりの努力と愛情は、40年越しでわたしに届いたのでした。

背景画ひとつ取っても、話の進み具合にしても、非常に丁寧で時間の感覚が変わってきます。昔はなんて時間の使い方が贅沢だったのでしょう。12話で一旦終わってしまう今のアニメの作り方では、絶対にできないことだろうと思います。
休日に数話だけ、ゆっくりじっくり味わえたらいいなと思います。(どうか配信やめないで!)