Still Life

生活の記録。

古本を買う楽しみ

フルタイムで働いているいい大人だというのに、新しい本よりも古本を買うことのほうが多い。
中身をあまり確認せずに買ってしまったり、Amazonの古本を買うことも多いからか、思わぬ書き込みや挟み込みを見つけて楽しくなることがある。たまにがっかりもする。


はてしない物語には発売間もない日付で読了日が書いてあった。素敵なバトンを受け取った。

ちなみにだけど、「はてしない物語」のハードカバーの仕掛けは本当にすごい。こういう仕掛けに次に出会ったのは漫画「20世紀少年」なんだけど、ほかにもあるのかな。



「アルジャーノンに花束を」を買って読み始めたら、ピンクの蛍光ペンで傍線が引いてあった。嫌だなあと思いながら読み進めていると、傍線はどんどん増えていき、最後には何ページにもわたり、ページのほぼ全てをピンクの線が埋め尽くしているという状態で、チャーリーと一緒に発狂しそうになった。



村上春樹の本に、スタバの飲み物の宣伝が印刷された厚紙がしおりがわりに入っていた。前の持ち主はこんなふうにアーバンライフを満喫していたのか。やれやれ。その本はまだ積んでいるが、そのうちわたしもスタバで読もうと思う。



これは3歳児に請われて買った赤ずきんの本。

裏表紙には贈り主が誰なのか書かれていて、ちょっとせつなくなった。

今はもう高校生以上であろう前の持ち主は、おじいさまからのプレゼントをあまり読まないうちに手放してしまったらしい。とてもきれいな本なのだ。



ブックオフの児童書は、値段は古本の割には高いが充実していてありがたい。ある日児童書の棚を眺めていたら、ロッタちゃんの挿絵の古い日記帳が目に止まったので手にとってみた。フルカラー見開き1週間の日記帳だったが、なんと1月から3月まで書き込みがされていた。とてもきれいな字で「リンドグレーンの本はおもしろい」とか書いてるしかわいいイラストも添えられているので、最初はそういう出版物だと思ってしまったが、読んでみると本当に普通の小学生の日記。早く中学生になりたいとか書いているので6年生だろうか。3月9日のハッピーバースデー以降白紙になってしまっている。新年の誓いで毎日日記を書こうとがんばってきたけどお誕生日で気が抜けてしまったのかもしれない。
500円で売られていたその日記帳、かなり迷ったが独り占めするのはなんだか良くない気がして、そっと棚に戻した。



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そして最後は、なぜか突如積もうと思い立った「白鯨」上巻の奥付。同じ人なのだろうか、上には住所氏名電話番号が書かれ、次にローマ字で日付とI.Sawayama、そしてat Shimbashiと続く。

わたしは「白鯨」が<上><中><下>の3冊だと知らず、最初は上巻と下巻を買っていた。数週間後に中巻もあると知り、急いでアマゾン経由の同じ古本屋さんで中巻だけを求めた。すると、

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遅れて届いた中巻も一緒に、3冊揃って同じ持ち主からのものだった。すごい。3冊が再会できて良かった。書店の人も、「この人、中巻の存在に気づいてくれた・・・!」とか思っているかもしれない。

やはりI.Sawayamaで、これはもしかしたら中野区の人とは違う2番目の持ち主の名前かもしれない。
3冊が数日ずつずれた日付なので、読了日だろう。前の持ち主の読了日を知らされると、バトンを渡されたような、謎の誇らしさと責任感が湧いてくる。この本は積む気満々だったが、ちょっと読んでみようという気になっている。

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー) アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV) 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)
赤ずきん (岩波の子どもの本) ロッタちゃんの日記ちょう 白鯨〈上〉 (1956年) (岩波文庫)