わたしの「ホームデパート」
社会人になり、東京に引っ越して来て10ウン年、最初に勤めた会社がたまたま池袋にあったため、行くようになったデパートは池袋の東武百貨店でした。
ずいぶんいろんなものを東武で買ってきました。
大好きな洋服のブランド「シビラ」を見つけたのもここです。
社会人になって初めて作ったクレジットカードも東武カードです。
断続的にですが何年も「東武友の会」の会員です。
アフタヌーンティーのスコーンにハマったのも、次々と新発売のヒールの靴を買っては足を痛めたのも、化粧品をクリニークで揃えたのも・・・。
東武百貨店は、わたしの楽しい浪費生活の中心でした。
今の場所に引っ越してからも、わざわざ電車に乗って東武まで通ったものです。
でもやはり距離のせいか、ちょっとずつ足が遠のいてきました。
そして最初のころの物欲も変化し、服は無印やユニクロで、化粧品は近所の雑貨屋やドラッグストアで済ませるようになりました。
そうすると、デパートに行く必要があるときに、上野や銀座を飛び越えて池袋まで行くことに、今更ながら疑問を持つようになりました。
どうせデパートで買い物するのなら、カードを作るか友の会に入るかして、少しでも割引を狙いたいものです。
そこで、今後末永く通えるデパートを、もっと近いところから選び直そうと思い立ちました。
ブラウザのホームページを設定するかのごとく、ホームデパートの設定です。
理想的なデパートの条件
通いたいデパートの条件を考えてみました。
まずは、
- 行きやすい
こと。
どういう条件が行きやすいのかというのが難しいところですが。
徒歩で行けるデパートとして、上野松坂屋がありますが、15分くらいは歩くので、雨の日や大きな買い物をしたときはむしろ大変です。
なので、電車で移動し、駅から近いほうが行きやすいかもしれません。
それから、わたし独自の条件として
- シビラが入っている。できればホコモモラも。
シビラの新作が展示されていて、うっとり眺めたいです。ホコモモラはシビラの妹版といったところで、デザインもちょっとかわいい系になり、値段も安いので、わたしでも手が出しやすいのです。
更なる条件として
- 書店と文具店が入っている
- お菓子がいろいろ選べる
といったところでしょうか。
探してみると、日本橋高島屋、銀座三越の2店が浮上してきました。
どちらも老舗のデパートなので期待大。
ある日の土曜日、両者を覗いてみました。
日本橋高島屋
銀座線日本橋駅直結で、行きやすさは二重丸。
エントランスはデパートに来た!って感じがしてテンションがあがります。
地下鉄から行くとあまり機会はなさそうですが、建物の外観も素敵です。
でも・・・日が悪かったのか、あまりにぎわっているという感じがしませんでした。
お客の年齢層も高めで、建物の古さもあいまって重暗い雰囲気が・・・。
昼時に行ったので、ランチも食べようとレストランフロアも見て回ったのですが、これといって行きたいと思うレストランがありませんでした・・・。
唯一惹かれたのが資生堂パーラーですが、あと数駅で銀座なので決定打にならず。
この日は鼎泰豐(ディンタイフォン)という点心屋さんに行きました。小龍包はすごくおいしかったので、今度機会があればちまきも食べてみたいと思いました。
肝心のシビラを覗いてみました。
売り場面積はそこそこの広さ。多分東武百貨店と同じくらいです。
誰もいないし、ゆっくり見学できました。
冬物がたっぷり置いてあり、50%OFF。素敵なコートが2万円になっていて、かなりぐらつきました。
店員さんに、冬物のセールはいつまでなのか聞いたところ、今月(2月)末までの予定とのこと。売れてしまうこともあれば、他店から回ってくる場合もあるそうなので、冬物セール自体は本当に今月いっぱい続いてそうです。
買うつもりで悩んでいるものがあったり、他店でなくなってしまったものを探していたりという状況なら、覗いてみるのもアリかも、と思いました。
でも、立春を過ぎても重そうな冬色の服ばかりがぶら下がっているのは、どうでしょう。
高島屋内の書店、文具店ものぞきましたが、これらは絶望的でした。
近くに丸善があるので、どうしても書店を見たい場合はそちらに行くほうが良さそうです。
銀座三越
銀座線銀座駅直結で、ここも行きやすさばつぐんです。
日本橋よりも数駅離れていますが、切符は同じ値段なので気になりません。
高島屋のあとに行ったので特に感じたのですが、建物の内装が新しめで奇麗。広々と感じました。
お客も多くて若い人や家族連れが多い印象。
シビラの売り場面積は、ちょっと少ない感じがします。
隣のブティックとの境界があいまいなので、狭い印象がないのですが、見ていて気付いたら隣に入ってた、という感じ。
ただ、セール品はほとんどなく、春物がたくさん展示されていました。
同じブランドなのに、軽々としたパステルカラーメインになったので、ずいぶん印象が違います。
やっぱりデパートで買い物となると、基本は季節を先取りしたものを見て楽しみたいので、三越のほうがいいなと思いました。
三越内に書店はないようですが、向かいのビルにブックファーストはあるし、銀座には伊東屋もヤマハ(楽譜)もあるしと、それほど気になりません。
銀座にはほかにもユニクロ、Macストア、各種ブランドの直営店もあって街全体でウインドウショッピングに困りません。これは日本橋とは大違い。
結論は・・・
今回の比較では、銀座三越が圧勝でした。でも、結局は東武百貨店が一番かもしれません。
初めて気付いたのですが、東武の売り場面積は圧倒的に広いです。
書店、伊東屋、ユニクロも全部収まっています。
そしてなにより、シビラとホコモモラが一緒に見れることが嬉しいです。
結論としては、時々銀座に行くのもいいけど、買う前提なら東武百貨店ということになりそうです。