Still Life

生活の記録。

紙の日記

ずいぶん前になりますが、こんな日記を目にしました。bugrammer.hateblo.jp
実はわたしも今年から紙の日記を書いているので、とても共感しました。

紙の日記のいいところはどうでもいいことが書けることだ。自分なんか、こういうブログを書いているときには、どうしても「残すべきこと」を考えがちになってしまう。そうすると、「こんなつまらないことを書いても仕方ないんじゃないか」と思ってしまう。...他人にとっては退屈なことではあるのだが、しかし読み返してみれば本人にとっては重要な出来事の一つなわけである。読み返してみると、だいたいどうしようもないことが結構起きていて、「意外と一日っていろんなことが起きているんだな」と思う。

本当にその通りだと思います。ネットには公開しにくいこと。承認欲求が邪魔しないこと。そんな出来事ほど、わたし自身の、本当の日々の記録なんだと思います。


そうはいっても、いいかっこできない、誰からもスターがもらえないとわかっている日記は、なかなか続けられないという大きな弱点もあります。実際最近ちょっとさぼりがちなので、ここらへんでわたしがどうやって紙の日記を書いているかについて紹介して、自分のやる気も再燃させたいと思います。

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結婚して1年半ほど経った今年の年初め。わたしだけのためではなく、家族のための記録となる日記を書きたいという思いを募らせていたので、実行に移すことにしました。

日記の趣旨は以下の通り。

  • 年単位で思い出すと便利なことを記録したい
  • 年単位で生活感や季節感、そのささやかな変化なんかを感じたい
  • わたしたち夫婦の記録、家族の記録にしたい
  • でも負担は少なく、不精なわたしでも続けていきたい

そんなことをぼんやり考えながら文房具屋さんを散策しました。10年日記は負担もサイズも大きすぎる。5年日記はまあ良さそうだけど、年月日がバッチリ印刷されているのはなんだかプレッシャー・・・いっそ普通のノートにつらつらと書いてしまおうか、そう思っていたら、この素敵なシリーズのノートに行き当たりました。
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数年前からある、レトロで素敵な厚表紙のこのシリーズのノート。父にプレゼントしただけで自分では使ったことがなかったのですが、日記にぴったりそうだと思ったので買ってみました。


この1冊で5年日記にすることにしました。200ページはあるようなので、1ページで2日を5年分収めます。
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これは実際に書いているページです。
書き方としてはまず、ページを縦に半分に割る線を引きます。半分で1日分です。
この線を引くときですが、長い定規を出してきて半分の位置を探して・・・を毎日やっているのでは嫌になってしまうので、厚紙を1日分の幅に切ったものをしおりがわりに挟んで、これで線も引いています。

次に上部に日付を書き入れます。行は25行あるので、1年に5行ですが、1行目に年、曜日と天気などを書くので、本文は4行です。かなり少ないです。これなら続けられんじゃないかと思いました。


本文の内容ですが、こんなことを書こうという方針を考えてみました。

  • 重要なイベント、大きな買い物
  • 会った人、贈答品
  • 体調変化の記録(特に、飲み始めた薬や発熱で仕事休んだなど)
  • 天気、気候の変化


これらを、[事実のみを簡潔に]をこころがけて書いています。心象感情を書き始めると、誰にも見せられなくなるし、長くなるので。
1日に書く量はとても少ないのですが、それでも平日など何も書くことがないときは、夕ご飯のメニューを書いています。
こうして書くことの方針を決めると、すごい効能がありました。なんと数日貯めても追って書けてしまうんです!日記じゃない!実は3ヶ月続けられたのはこの利点が大きいですw


これだけではページが余ることになるので、月ごとに扉ページを設けて、1年につき5行の「ダイジェスト」コーナーを作っています。ここには、日記に書いた中から特に重大なイベントを抜き出して、その内容を(重複しているながら)書いています。例えば2月なら、ダイニングセットを買ったこと、同僚と3人でディナーに行ったこと、マンション管理組合の総会があったことが抜き出されています。


これでもまだページが相当余るはずなので、本当は日付を全て書いてしまったあとの最後のページに、写真やショップカード、パンフレット、レシートなどを貼り込めるコーナーを作りたいのですが、日付を全部入れてしまうという作業をまだ避けている状態です。・・・毎月末に同量の余白ページを割り振ってしまえばいいのかな。今からでもやってみようかしら。

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最近さぼりぎみで週に1回まとめ書きしている状態なので、やる気を出すためにこの記事を書いてみましたが、記事のために今まで書いたのを読み返してみたところ、初めて気づいたことがあります。
それは、「その日のことを書いたほうが、日記の内容に臨場感がある」ということです。
「暖かくなった」「雨が続く」など、1週間書き溜めでは書けなさそうなフレーズが見えてくるのです。
「あー、このあたりは週イチで書いてたな」とか、1年後2年後に分かってしまうわけですw それもまた記録なのかもしれません。