なんともう妊娠7ヶ月。
おなかはこんなに出てるけど、肥満の延長みたいなものでそんなに気にならないのです。元々じゅうぶん脂肪を蓄えた余裕か、妊娠線もありません。
それよりも気になり嫌になるのは胸のほう。急に大きくなった上に色素が沈着し、ホクロがいくつも現れて、しかも妊娠線手前なのか、血管が放射状に枝を張ってるのが皮膚から避けて見えてほんと気持ち悪い!
見えない部分はいいとしても、服の上から見ても大きくなってるのが分かるだけで、ほんと嫌になります。
わたしはもともとおっぱいが嫌いで、胸なんて無いほうがいいと思っていました。自分にあまりなくてほんとよかった、できればもっと無くしたい。ああ痩せたいと思ってました。
エステサロンのサイトを作ったことがあるのですが、この時に驚いたのは、検索ワードとして「バストアップ」が結構上位に来ることです。
えっ、みんな本当に胸大きくしたかったの?と。
女性が言う「もっと胸があれば」ってのは男性に対するキャラ付けというか、世の中の空気的にそう言ってるだけだと思っていました。
それが、実は女性自らお金をかけてでも胸を大きくしたいというのが本音だったなんて!
そこのエステティシャンの方には、バストアップのモニターにならないか誘っていただいたのですが、胸なんか大きくしたくないと正直に言ったところ、すごく珍しがられてしまいました。
なんでなのかわかりません。女性っぽくありたくないわけでもなく、むしろ女性らしい可愛い服装とか大好きなのですが。でもお化粧は最低限だしネイルやアクセサリーの類は自分ではやろうとは思わない(見るのは好き)。単に痩せていることへの憧れでしょうか。
頭でっかちな理由付けをするとしたら、わたしは子供の時から「女の子らしくする必要のないところでアイデンティティを持って来た」ことがある気がします。今も残念レベルでも技術職であることに誇りがあります。大人になってからの女性らしい服装なり化粧なりは、そこから更に先の余裕や豊かさの表現として身に付けてみている状態。
これで勝負に出てるわけじゃないんですよ。頑張ってこれじゃちょっとダメだし。まあ身だしなみ?常識というか。せっかく女性に生まれたのでちょっとは楽しみたいってくらいかな。でも本当に頑張りたいのは勉強とか仕事とかですよ。
みたいなめんどくさい言い訳を自分にしてきたような気がします。
もうそんなことも思わなくていいくらいな立派なおばさんになったし、楽になりましたけど。
ところが妊娠してみてびっくり、そんな女性的な部分が嫌いだと言いながら、実はそれなりに気に入っていた自分のおっぱいに機能的に豹変されて、女の子らしさを無くしてしまった事に、案外戸惑っている、という感じなのかもしれません。
これは最近似た経験をしています。結婚披露宴をするにあたって、ウェディングドレスを試着したら存外楽しくて浮かれまくり、旦那さんにびっくりされたことです。
わたしも驚きました。自分、こんなにドレス着たかったんだと・・・。
おっぱいに話を戻すと、こんな記事を思い出します。hagex.hatenadiary.jp
発端の発言はもうどうでもいいので置いておきますが、それに意見している方はおおむね「女性らしい可愛いおっぱいから母のそれに変わることは悲しい」ってことです。
今まで散々性としてのおっぱいのあり方を求められてきた若い女性が、妊娠すると急に本来の目的としてのおっぱいを持たされる。
これに対して戸惑い悲しく思うってのは、よくあることなのかも。
これがさらに進むと、「赤ちゃんに母乳を与えること」に対する抵抗感がある人もいて、ちょっと検索するとこんな小町が出てきます。komachi.yomiuri.co.jp
実際に身体の調子が悪くなってしまう人も多いようですが、精神的な抵抗感としては、「動物的過ぎる」という感想がいくつかあがっています。これも、役割が急に変わることへの戸惑いから来ているように思います。
わたしとしては、本来の働きをしてくれるのならとむしろ期待?したいとは思っているのですが。
この記事を読むと、確かに「別の人格を持った人間に」「自分の体液を」吸わせるなんて、抵抗がないとは言い切れない気持ちになってきます。
みんなこうして葛藤しながら母になるのかもしれません。せめて自分の心と身体の折り合いくらいはうまくつけたいものです。
まとまりのない記事のままですが下書きのまま何日も進まないので公開してしまいます。