Still Life

生活の記録。

初めて医療費控除を申請した話

2015年は医療費がかかった1年でした。そして、障害があるので民間医療保険には一切入っていない我が家は、国の制度にとても助けられました。

旦那さんが入院する前に国保の高額療養費制度を申し込んだのですが、それでも我が家で1年間でかかった医療費を全額合わせると、40万円を超えました。旦那さんの療養とわたしの妊婦検診が重なったせいです。少額ですが歯科治療も。電車代のほか、数回タクシーを使っていて、それも合算しています。

そこで今回は、生まれて初めての医療費控除を受けることにしました。
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国税庁サイト上の「確定申告書等作成コーナー」に必要な内容を入力して、出てきたPDFを印刷、税務署に郵送しました。修正されまくって還付されないのでは、再提出させられるのではとドキドキしていましたが、結果的には申請そのままの内容が承認され、無事3万円ほど還付されました。

サイトへの入力からPDF印刷までは1時間もかかりませんでしたが、それ以前の作業、つまり一年分の領収書をかき集めて集計するという作業にまる3日(2カ月児の世話を含む)かかりました。
しかしその集計も、国税庁のサイトにエクセルファイルが用意されていて、それに入力したものがそのまま作成コーナーに取り込めるようになっています。これは作業が「楽になった」とは言いませんがずいぶんやりやすい工夫ではあると思います。

そして何よりもありがたかったのが、税務署に持っていく必要はなく、郵送でも良いというところです。
報道でたびたび税務署の長蛇の列を見ていて、医療費還付が必要なほど具合の悪い旦那も、乳児かかえているわたしも、あの列に加わるのは無理だよなあと思っていました。
でも作成コーナーでPDFを出してから初めて、郵送OKということを知りました。
なーんだ。てかとりあえずでも書類作って良かった。
もちろんチェックしてもらえない不安はありましたが、だめだったら今回の申請はあきらめて、外出できる条件が整ったらさかのぼって申請すればいいやと思っていたところだったので、ダメ元で申請してしまいました。
さすがに40万円分の領収書は膨大だったので、家に残ってたレターパックの封筒を使っての郵送になりました。

40万円のうちの3万円と思うと、少ないようですが、それでも現金が手元に戻ってくるのは助かります。

高額療養費制度も助かっています。
事前に支払免除される制度を利用しているので、その月の2度目以降の通院では毎回ほぼ無料になるというのに、その後毎月のように還付もあります。お役所に手続きに行かないといけないのが大変ですが、(何度も言うけどそもそも高額医療制度使ってるくらい身体の具合が悪いのに厳しい運用よね。)毎月数万帰ってくるので本当にありがたいです。最近来た通知では、わたしの出産入院分がまるまる帰ってくることに驚きました。家族も適用されるとは知らなかった。まじありがたい。
この高額医療費制度、民間の保険会社からは目の上のたんこぶと言われているそうですが、保険に入れない我が家にとっては命綱と言える制度です。来年度見直されるそうですが、命綱を絶つような見直しにならないことを願っています。