
- 作者: 表三郎
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2012/07/01
- メディア: Kindle版
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さくさく読めてコラムとしても楽しめる。日記を書くモチベーションを高めたいと思った時に最適な本。
日記は自己管理を実現し、自分自身を知り、未来を作る。そして人生で発生する「問い」をプールし、解答を導き出す。著者のライフワークとしての、市井の哲学者として生きる上で日記が大いに助けになっているそうだ。
膨大な利点が語られ、それらが「魔力」とまで形容されている。たしかに何十年も日記を書き続ければ、大きな成果となってくるだろう。
しかしわたしは日記がろくに続かない。しょっぱなの、「日記をつけなければ自己管理ができない」というのですでに耳が痛いので、日記の効用をやノウハウをたくさん聞かされたあと、「書くというのは感動だ、愛だ」というところまで行くと、ちょっと拒絶反応が出てしまう。
そんなわたしでも学べることはあった。「日記=立派なハードカバーの日記帳に手書きで書くもの、できれば文学的に」(そのほうが魔力がありそうだよね)との思い込みの強いわたしとしては、
- 行動を記録すれば良い。感想は不要。
- テキストファイルで書けば検索しやすく読み返しやすい
という2つのノウハウはインパクトが大きかった。前者は心がけてはいるが、後者は試したことすらない。
実は去年、短い日記をつけ始めていたのだが、
aodrey.hatenablog.com
1年間やった結果、まあ半分も埋まっていないというありさまとなった。
また罫線だけのノートに自分で手書きで日付を入れていたのが、我ながら美しくない。そういうわけで去年のは破棄してしまった。
今年はきちんとした小さめの5年日記帳を買ったので、それに再チャレンジしているが、子の誕生という大イベントがあったにもかかわらず、既に空白ページが多いことも告白しなければならない。
そんな状態なので、心機一転、テキストファイルに日記を書くのが良いかもしれない、と思った。
そもそも一番続いている日記=このブログはテキストなのだから、今更何をこだわっているのだという話だけど。
4月中旬頃から、この本のキャッチコピー「この本を読み終えたその日から日記をつけたくなる」の通り、わたしも早速テキストでの日記をつけ始めた。NASサーバにテキストファイルを1つ置き、それに書き足していく。現在のところ、27KB、wordに流すと17ページもの量になっていたが、5月下旬に入ったあたりで見事に頓挫した。
わたしの3台のノートPC(Win10、Mac、Linux)のうち、たまたまどれを使っていようが、日記を書こうと思ったらすぐにファイルを開き、書き足せると目論んでいたのだが、どこか(特にLinux)でローカル保存したままでサーバのが古い!というありがちな状態に頻繁に陥ったからだ。
もう見事なほどに挫折を繰り返す日記。
1ヶ月と少し挑戦したテキスト日記は、上記のように保存場所を点在させてしまう失敗があるほか、「日記の魔力」で書かれていたほどには読み返さなかったという反省点がある。
わたしの場合は手帳に手書きの日記をつけるほうが、読み返す率は高いようだ。
とはいえ1年以上前の手帳は読み返したことがほとんどない。また、テキスト検索ができる利点は何年もつけないと実感できないだろう。テキストの利点がわからないまま挫折してしまったのだ。
今年は1日1ページの手帳を使っているので、テキストに書いた分は手帳に貼り付け、再び手書きの書きなぐりスタイルに戻ろうと思う。
日記再挑戦だ。ああ、日記の魔力を実感できるまで続けたいものだ。
ちなみに家計簿も人知れず挫折と再挑戦を繰り返している。
この本による、日記のノウハウ箇条書き。
- 感想を書かない
- 内省を書かない
- 事実を具体的(=客観的)に記録する
- 単語や箇条書きではなく、文章で書く
- 天気や社会的な事件等、調べればわかることは書かない
- 時間と場所を正確に記録する
- 着想を書く
- 決意を書く
- 定期的に読み返す
- 読み返しながら、抽出してまとめを作成する
わたしが日記をつけるモチベーションをあげるためのリンク
日記でなく日誌をつけよう/独学者のための航海日誌(ジャーナル)のススメ 読書猿Classic: between / beyond readers